★エクステス・エネルギア★

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ぺらぺらの正面が横向いて言うには、「はるか昔の数式に衣装を貸した者がいたんだ」
「するってぇ~と、最終定理には程遠いってこったな!」
鎹(かすがい)に打たれた足首の怪物が、それを熟考しながらも音速を超えて応えたので、おっとどっこい、ヘラヘラ問い質す必要に迫られた正面ドレッサーは、仕方なく借金を繰り返す身振りでこう明言したものだ。
「舞台など何処にも無いのだから、証明は眞正の眞空にしか無いのさ」
これを聞いた受信者は、球体アキレスまがいの妖怪ごとき捻挫を何度も経験した濡れ羽色で、「場も素粒子も存在しない時空間なんざ、言ってみりゃ、奇妙さの欠片(かけら)もねえ世界だろ。そんなもなぁ、虚空を抱えた天使の足裏で一振りすりゃぁイチコロじゃねえか!」
思考を一巡しながら世界の一筆書きを試みる。
抽象と具象の営みを恥じて産出された理論に、担(かつ)がれながら這(は)い蹲(つくば)る、実存の至高性とは如何なるものだろうか?
正面の衣装が戻って来ない事実は根が深く、また、巨大であった。
さながら変容するマイナス・ゼロよろしき極致場での生活を受胎するには、余りにも卑小で粗雑だったので、答に騙(だま)されながら樂樂と衰滅する方法を、不確定ながらも頑固に守り通す原理に、身も心も委(ゆだ)ねて憚(はばか)らぬ実状なのだ。
そうした平行倫理に敢然と起ち向かう冗談を蔑(ないがし)ろに出来ないばかりか、正眞正銘の狂氣に愉悦を覚醒する御粗末さに微笑む、相対対角する処理能力の目覚ましさには、唖然とした畏怖とも諦観とも言うべき意匠が施されていて、どうやらこいつは忘れるに限るぜと、現象を脱ぎ捨てて未来へと異化してゆく最中・・・・・
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by hitohiso | 2013-01-02 19:14