「絶対矛盾史」

魔界においては、凄烈の純心と広大深甚たる慈悲をもって闇黒の世に知られた、一介の乞食悪魔であったが、人間界へと昇るや否や、人々の激越なる憎悪と完全な迫害とによって、天界へと昇華せざるを得なくなった事は、誠に笑止、茶番であった。
さて、その一悪魔の行末を鑑(かんが)みるに、他者の理解を獲得する事が到底不可能で、しかも、自己貫徹ですら木端微塵と切断されてしまっている、歴史の錯誤を考察せねばなるまい。
客体への恋愛が、主体そのものの生理現象になるべく働きかけるのが、神仏の労働なのであるし、美の骨法を授け、智との通底器である『体』の境界線を融解・融合させる遊戯は、全宇宙の存在理由そのものなのであるからして、徹底した貪欲と、飽くことの無い好奇(自己愛)に充ち溢れた生命にとっては、無限の恐怖を味わい尽くすまで終わらぬ、天国も地獄もごちゃ混ぜの大騒ぎをやらかすに違い無し!!!
e0304099_2011313.jpg

[PR]
by hitohiso | 2013-01-02 20:12