☆ムマン☆ 無と舞は母子

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深海の海底に佇(たたず)む生物たちが、そこが氷点間近の水温で、光が殆(ほとん)ど届かない闇黒の世界にも関わらず、原色を帯びて咲いているという事実は、私達に何を伝えようとしているのであろうか?
「おうおうおうおうっ!病める種である人類諸君よっ!貴様達は人の不幸を祝い喜び、人の幸福を恨み呪う、人間ならば誰しも抱えている狂氣を決定的に笑わにゃならん。さもないと病院行けば殺される、学校行けば犯される、聖地に行けば無限の餌食(えじき)んなるっちゅう具合で、この麗(うるわ)しく見事、可憐かつ優雅な地球という稀有(けう)な星を、なまじっかじゃぁ到底やりきれんほど、辛く悲しく淋しい苦行の場とせんにゃならんぞよ」
こうした御仁の歓呼(かんこ)たる歌声には、毒毒しい原色からなる魔法の煌(きらめ)きが迸(ほとばし)っていたが、灰色の風が時折り流れ込む地下鉄の無機質な坑道(こうどう)に、間隔を置いて配置された、白い裸体たちのオブジェ群の密(ひそ)かさめく、厳(おごそ)かな熱情も隠されていたのであるよ。
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by hitohiso | 2013-01-03 17:35