「梃子(てこ)の原理」

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一人静の白浜は死の佇(たたず)まいを魅(み)せ、
瑠璃(るり)の貝を愛らしく微笑(ほほゑ)ませる。

円錐(えんすい)型の自転車をこぐ少女の眼差しには、
巻貝の欲望が真っ直ぐ蹲(うずくま)っている。

片翼の天使が唄いかける大地への恋心。
宙天に繭(まゆ)かける薔薇線蟲の憧憬(あこがれ)。

幻母(マーヤ)から授かった慈悲が甘く溶け、
魔法使いからの贈り物は雪と灰になった。

願いの隙(すき)へと押し込む鬼の情熱よ!
どうかそっと愛されますよう・・・
蜜蝋(みつろう)と化した苦行尼よ!
どうぞきっと救われますよう・・・

オブジェンヌの恋人たちを燃やし尽くすまで、
呪術の抱擁(ほうよう)は已(や)まない。
地球との訣別(けつべつ)を果たすまで、
合氣の接吻(せっぷん)は心地好いのだから。
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by hitohiso | 2013-01-04 19:54