人気ブログランキング | 話題のタグを見る
「だう仕手も愛さづに居られぬ存在が、永遠に擁かるる」

「だう仕手も無限を捕まゑられ無く、図星の夢幻性が逆様に仕舞わるる」

「焦りと諦めの寸法から、淫らで真摯な言葉を吐く仕上げぞ」

「愛さゑ無くば、愛すが可能ぞ」

「始めの氣分でせう!」

「一等終わりからのね!」

熱を乱した仮の人の、皮膚と基底が応ゆ。

「何だって抽象化するのが観念の仕業さ」

儚い純数性が、囁き消ゆるやうな始末。

到底割り切れぬ想ゐが、有象無象と無理数化して・・・・

「今の心と一緒に観ては、何度も助けられ、何度も救われたなあ」

仮の人はさう述懐しながら、空威張にも自負にも似た抑揚で、しぶとくほくそえむ。

仮の人の身体を興奮させ、魂までもエレクトさせるモノが一体何なのか、仮の人自身は知らぬ。

「胎の知れた体が欲情すは、未だ忍び無し」

「恐怖や不安を克服すは、悲哀が穏当なり」

己と己が出合うエッヂ・Edge・淵にて、何モノかが呟く。

「だうせ、全部自分なんだって!」

「ソレが違ゐ無きが訝し!」

「捻ぢ曲げた光のシャワーを浴びて御仕舞!」

「母なる闇を選みたが仕方無し!」

地獄へ突き落とされた天神を、重力からの謝罪し続ける仮の人。

仮の人が望むは、宇宙を服用し続けるしか能の無いやうな仕舞のみ・・・・。



More
# by hitohiso | 2017-08-19 19:10
BRAIN-WASH洗脳

MIND-CONTROL・支配

BODY-HATE奴隷

素晴しき優雅よ!

凄まじき絢爛よ!

甘美なる音色よ!

馨しき芳香よ!

神と私は愛し合う。

光と私は愛し合う。

永遠に擁かるる私は神。

一瞬を抱き締むる私は神。


BRAIN-WASH
脳を洗え!

MIND-CONTROL・心を操れ!

BODY-HATE ・体を呪え!

世界は凄まじい。

世界は素晴らしい。

豪奢なる恩寵よ!

麗しき犠牲よ!

私と世界は一体。

私と世界は全体。
私は地球の幸福。
私は太陽の恍惚。
https://www.youtube.com/watch?v=LCPHfcv7RF0&list=PL1bBoj2CZL4vIMbBhcUyftOGTcwozTUrn&index=94&t=566s


More
# by hitohiso | 2017-05-05 14:55
私たちが今、現に存在し生活している、この地球という星を考究することは、とりもなおさず、私たち自身を探求することであり、その探求は、私たちの星・地球を母胎として、果てし無く続く天体と朋に語られるであろう。
文明以前から人々は、数・量・質といった抽象的概念を、具体的に表すための象徴記号を用いて、生活を維持し発展させていった。
象徴記号から数学への移行と朋に、天地人としての私たちの意義を質す研究が盛んとなる中、発見された知識=法則性は、全世界へと拡散していき、普遍性を仮定する定理、すなわち、証明された眞なる命題が産まれることになった。
知識・文化・文明の交流によって、数学上の新発見が、他の科学上の発見と、顕著に相互作用しながら、進歩し続けるようになったのだ。
一方、抽象的概念の具体化とは、個と個体同士のつがい、そして子らとの共同幻想に他ならない。
抽象的概念も共同幻想も無意味な心象であり、あくまでも実在現象ではない。
個体の集合体である社会を、維持・発展させる概念として、私たちは、どこまでも幻想物質に過ぎぬ、象徴記号を用いるようになったのだ。
象徴記号とは意識のオブジェであり、観念の道具である。
意識の主体たる私たちは、私たち自身が産んだ、客体なる幻想オブジェを、意のままに扱うことで、めくるめく発見・発展・応用・進歩の過度期の只中にいる。
しかし、今や、主客は転倒し、主従は逆転してしまった。
私たちは現在、その、やむことの無い意識から創出された事物により、ますます自然から脱離し、私たち自身と断絶することで、眩いばかりに失明し、脳髄は狂わされ、心も魂も畢竟、乱されたる在り様ではあるまいか!
私たち自身が発見した知識=法則性に自縛されている現状は、空前絶後たる惨状を、地球規模において呈している。
神秘と茶番の眞っ只中を、右往左往する私たちの苦行は、増大し続けているのだ。
本末転倒とはこのことぞ!
笑止千万たる私たちの生活は、これからもっともっと疲弊し衰弱してゆくであろう。
私たちとは、何者なのだ?
私たちをとりかこんでいる、この世界とは、一体全体、何なのだ?
私たちは私たち自身を、どうしようとしているのだ?
汎宇宙論_e0304099_1454553.jpg

# by hitohiso | 2017-03-20 14:55
★初接吻*First-Kiss★
初めてのキッス!
それは、十二支が刻印された時計台のある、柔らかな鉄と石とで出来た小学校の、星屑を集め鋳造して濾過させた、霧吹き木造仕立てのダダッぴろい階段躍り場で行われました。
ホッペタのふっくらしたオカメ顔が愛嬌いっぱい、優しく満ちあふれた少女が御相手だった。柔らかに潤う唇の感触に、足元の床が雲の布団のように、温かくフワフワと応えてくれたのでした。
絶対安心で不安この上無い、自身を当惑させ混迷瓦解させるような、特殊少年ばかりを好んだ彼の性癖は、苛めっ子の寡黙と卑屈が、御調子者の不調法に憑かれながら演じられていたのですが、そのカンチガイの誘惑が彼自身を騙し、そそのかしては反撃を加えたのです。
誰でも無い、自分自身の反撃に恐れをなした彼は、それを観まい!と目玉を凍結・フリーズさせ、萎縮してゴツゴツとした眼差しで、禁巳の少年を射っては、罵詈雑言の言い訳を浴びせたものです。
そうして、己の純眞さに、迷惑したり安堵したりしながら取る校庭での相撲は、アヤトリとオハジキが立体シールに結実するように、少年少女の下敷になっては、ゴーカートに揺れる速度の熱ごと放り投げられたりして、使い物にならなくなった物事を、少な目に勘定する習慣が身についていくのですね。
一方は不可通の嫌悪、一方は交歓し合う好感、そうした皮算用も、習うとなると照れ臭いものです。
特殊学級の智恵ちゃんは、少年の言うことを何でも聞いてくれました。
「オッパイ見せてくれ」
そんな注文に、彼女が、白いブラウスのボタンをソロリソロリとはずす風合いは、溜息が出るほど優しくって奥床しくって、フックラふくらんだ白痴少女のオッパイを見せてもらった少年は、その仕草に、その肉体に、架空の姉と架設の母の混交体を夢想するのでした。
学校外で出合う彼女は、いつも彼女の母親と一緒でしたが、その母親の目を盗んで交わした、彼女との秘密の合言葉「やっしょ♪」「まかしょ♪」は、二人だけの呪能をもち、二人だけの舞台を瞬く間に起ち上がらせたりもしたのです。
少年王国のピエロが、王様に化けて裸にされました。
脱糞少年だって、立派に授業を促進するのだから、布団イッパイに世界地図を描く寝小便小僧なんぞは尊敬に値するのですよ。
半ズボンから、少年のとは想われぬような、巨大な陰茎をはみ出させて走る、学校随一のトップ・ランナーは、南方系の野性味あふれる顔立ちをした八百屋の息子でしたが、その雄大でエネルギッシュな走りっぷりが氣に入った少年は、大人びた八百屋の息子に憐れみをかけて欲しくて、火事場狂言を演じたのか知ら?
土手を渡って来る風に追い越されながら、少年自身の魂が離れていく発火点へと、暗く淋しいあきらめを運んでは、味氣ない砂埃と化すのでした。
☆ム・マン☆_e0304099_19174076.jpg

# by hitohiso | 2016-03-24 19:19
吹き飛べ!吹き飛べ!風も、空も、闇も、光も。
吹き飛べ!吹き飛べ!無も、舞も、生も、死も。
★齟齬の逆波★_e0304099_19325976.jpg

「遙か遠くにユルヤカな山並みを望み、広大な平野を縦断して大海へと注ぐ川の河口岸近く、前は田畑であったろう平原地帯を、ブサイクに区画整理して出来た、都心郊外は新興住宅街の、最初の住人だったのか、はたまた先住者であったのか、広く広く、どこまでも広く拡がり続ける、幻の河川敷のような、平野の虚点に住まう、河原乞食が末裔としての一家族がいた」
「これは、昭和の乳房の、しなびた風情にガタピシと閉じ込められ、人一人通れぬ程近づいている、両隣の外壁に挟まれた、陽の当たらぬ風通しの悪い、古ぼけた安普請の平屋建てを棲み処とする、その一家族の長男坊の話なのだよ」
「暗くシトシトと湿けていて、埃と脂でウッソリと覆われながら、そんなことはどうでもイイというように、思想も美学も投げ遣りに無視した、ドギツク安っぽい器物に囲まれて過ごす少年の日常は、毎日夕刻になると始まる、隣家の、これまたドギツク安っぽい、退屈と不安の同居したような夫婦喧嘩を、馴れ親しんだように聞く耳を、オゾマシク見据えながらも、美への欲望を発散出来無い両の目を扱い兼ねていたし、身動きがとれないまま、統合性を欠いて寄る辺の無い、鬱鬱と愉しまぬ、そんな家内の空氣を吸い込む咽喉を、憐みながら蔑む風潮に、支配されてもいた」
「家からすぐだった小さな駅の踏み切りを越えて、無愛想でだだっぴろい広場と、何だか廃墟然とした田畑を、左右に見ながら緩い坂を上ると、そこが堤防で、少年の父親が子供の頃泳いだとされるその川は、今は濁り肥って醜く、とても泳ぐ氣にはなれぬし、そうなってしまった歴史の罪悪を見せ付けられた想いがして、すこぶる不快の念を擁きながら、同級生の少年や一つ判下の妹との擬似セックスに、逃避と俯瞰を覚えたり、マッチでの火遊びで燃え移ったカーテンに残された嘘臭い焦げ痕に、諦観と不満を募らせたりして暮らしていたのだった」
「汚穢にまみれた台所で料理された、たいして旨くもない夕飯がすんでからの近所を、買ってもらったばかりのピカピカの自転車で走り抜けながら『火事だぁーーっ!』と叫ぶ狼少年は、ドブ板を踏みはずして汚水にマミれた、臭くて情け無い昼間の足に仕返ししようと、ヤッカミ半分、自浄半分で、淋しく物憂げな自分を鼓舞するのだが、茶番は茶番のまま、神秘も奇跡も蚊帳の外で、寝入り端の天井の板の目に、不氣味な象徴を見出そうとしては、天井裏の鼠たちの運動会から、不吉な呪文を聴いていた」
「母親から贈られた、十本の誕生日のバナナに浸み込んだ呪術に惑わされた少年の、常日頃囲っていた闇が突出したのも、やはりその前後の誕生日であった。暗い生理と明るい自然が醸し出す、内外の解離が産んだ、自らの業の味氣なさにはホトホト参る術も無い有り様に、塩っ氣が抜けていく、体のダラシナサを傍観するのみであった」
「冥い暗い、自らの奥底を覗く勇氣が、欲しい癖に騙された、少年の体の暗闇で、夜毎繰り広げられる、虚癖宴なる儀式がもたらす効用を、少年が解明するには、猜疑心に満ちた少年自身という器官の活躍と、慙愧の念に引かされた少年自身という、出来事を超えた未完の器の、何事かへの没頭が必須となるのであろうな」
# by hitohiso | 2016-02-13 19:33